低価格アパレル衰退論

いい響きではありません。
一般的な用語ではありません。
でも、一面真実を伝えているようにも思います。


そして、低価格アパレル=リーズナブルアパレルとは、
「インデップ」のような会社を指しています。


社長がそんなこと言うな、と思いますが、
社長だから言わなきゃいけないとも。


で、
もう少し、私が思うところを述べてみようと思います。



「低価格アパレル」とは?


「低価格アパレル」とはなにか?
単に価格が安いということ。且つ、商品の価値(機能・デザイン)で
売っていくアパレルです。


そうじゃないアパレル。
たくさんあるでしょう。
それらは、何かしらブランド価値、イメージ価値を構築するビジネスに
繋がっています。(そうじゃないと低価格アパレルに負ける)


通常の機能やデザインの価値だけでなく、
何らかのブランド価値を創造するビジネスは様々です。


モノの価値だけということもありませんが、
主にモノの価値で勝負する=低価格アパレルといえるでしょう。



世の中は効率化に向かう



過去から未来に向かって、世の中は良くなっているかというと
微妙ですが、
多分、常に効率化に向かっています。
または、便利に向かっている。


(ウーバーを阻止しようとするような、便利への流れを止めようとする
既得権益団体はいつでもいますが)


テクノロジーの進化や、イノベーションによって、
世の中はどんどん効率化され、便利になっている。

(Amazonで何でもすぐ買えるし、誰もが世界中に一瞬で情報発信できるようになった)


私たちインデップのアパレル業界だけ、
ずっと昔のままでやっていけるということはなく、
少しずつ、確実に、アパレルサプライチェーンも効率化されていきます。


その流れは、不可逆的で、着実です。



インデップの効率化


ビジネスや、事業が成り立っているなら、
それは、価値を生んでいます。(喜ばれている)


私がインデップに入社してから30年間、
何かしら価値を生み続けてきたから継続しています。


また、世の中の変化とともに、この会社のビジネスも変化してきたのでしょう。
もし、世の中の変化に遅れていたら、それは業績に現れます。


例えば、
問屋さんとばかり付き合うのじゃなく、
量販店やスーパーに販売するようになっていったとか、
しまむらやドンキなどのような、新興企業にも販売するようになったとか。


できた商品を仕入れて売るやり方から、
工場に直接作ってもらうやり方へ。


生産する工場も、日本から中国へ、中国の上海周辺から地方の工場へ、
またインドやバングラへと。


工場とはスポット的な付き合いから、
年間生産キャパを抱えるような付き合いへ。


マーケット・商品を変える



私が30年前に入社した時、売上16億
その後、ちょうど中間点で、ピークをつけ、
現在は、なんとか現状維持。



だけど、ここのところ、ブリコやイソライネやポノマーリエなどの業績が伸びているのは、
そのマーケットで、他に先んじて、変化を起こしているからでしょう。


そしてその変化で消費者に貢献できているということだと思います。


「低価格アパレル衰退論」という大きな流れはあると思います。
30年後は、かなり厳しいと予想できますが、大きなマーケットだし、
取り組み方は様々に考えられます。


パシバが目をつけているのは、ルームウェアとパンツです。
ここ、まだインデップが効率化できそうだということです。



大きく捉えること


自分のポジションをどう捉えるか?
常に客観視してみる、相対化して考えるということが大事だと思います。


例えば、
グローバルなアパレルサプライチェーンのなかで、
自分は、どこに立っているのか。


自分が担っているのはどういう役割か?
世の中の効率化の変化の中で、何ができそうか?


可能性を見出していきましょう。
もちろん、低価格アパレルの可能性もあると思います。


同時に、工場OEMの可能性もあるなあと思っています。


KPテキスタイルのガウラブさん29歳、
もう4件目の工場作って、工場OEM突っ走ってる。
彼のようにはできないけど、まずは第一歩踏み出したいと思っています。

Staff

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